非効率について

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おかげさまで中目黒でフレンチビストロを開業して20年が経ちました。

中目黒ではなく池尻大橋だろって声は一旦スルーします。

ビストロ13区という名前に変えてからは15年です。

これまでのご愛顧に心より感謝しつつ、これからも気を引き締めて日々のお客さまと向き合っていきたいと思います。


さて、ビストロ13区の「非効率」という言葉について。

これは決して無駄が多いという意味ではありません。

言うなら選択的非効率です。


昨今よく耳にする「タイパ」「コスパ」みたいな言葉への違和感がだんだん強くなって来まして。

それって耳障りよくカタカナで言い換えているだけで、

本来の「パフォーマンス(能力・価値)」って意味合いはあまり含まれていないのではないかと感じております。

ただの「時間短縮」「経費削減」でしかないのかなと。

本当に本来のパフォーマンスを発揮できていますか?という疑問です。


料理の話に置き換えると、例えばアメ玉(飴色玉ねぎ)を作るのは根気の要る作業です。

スライスした玉ねぎを少量の油で弱火でじっくり炒めることで、甘味と旨味、コクを引き出します。

でもこれって実は最初に焦げ目だけつけて、その後水を加えながら炒めると結構簡単に短時間で似たようなものは出来上がります。

ただ見た目はそっくりでも、味が全然違います。

後者には全然深みが無いのです。甘味や旨みの質が圧倒的に違います。

そもそも本来玉ねぎが持っているパフォーマンス(能力・価値)を引き出せていないものに、

どれほどの価値があるのかなという疑問です。

保存料や添加物、着色料など、どれをとってもより効率よく利益を生み出すためのもので、

それらを加えることで美味しさや、食べる人の健康とはかけ離れていきます。


音楽の話で言うと、最近またLPレコードが見直されていると聞きます。

これも同じことかなと思うのですが、CDって結局デジタル信号に置き換えているので、

同じように聞こえてもLPと比べると音質が全然違います。

便利さや手軽さと引き換えに大事な何かを失っているのではなかなと考えてしまいますね。


「映え」なんてのも同じベクトル上にあるいのかなと思います。

人目を引くために奇抜な盛り付けや、小さい器に変えてわざわざ溢れてこぼすような盛り付けって汚いというか品が無いというか。

目先の売上しか追い求めないとそういうことをし始めるのかなと思いますが、料理としては何か間違えている気がします。

生きていくために食べる。食べることは生きること。生きることは食べること。

「食」の本質からはかけ離れていますよね。そういう時代なのかも知れませんが。


今の「タイパ」「コスパ」に対して感じている違和感と向き合うと、

世の中に溢れているお腹を満たすだけのもの、誰かの金儲けのためのものが多すぎて、

そんなもののために自分のお金のみならず、健康まで差し出す必要があるのかなと思ってしまいます。


ビストロ13区は非効率でも手間暇をかけて、

食べてくれる人の明日の元気や健康を支える、本当に食べる価値があるものを提供していきたいと思います。

開業当初から「手造り無添加」を掲げていますが、20年の節目に改めて思います。

これからも非効率で行こうと。


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非効率・手造り無添加フレンチとワイン ビストロ13区

住所 153-0043 東京都目黒区東山2−2−5 1F

電話 03-3713-3577

営業時間 18:00~23:00 (22:00 L.O.)

定休日 水曜日定休+不定休

ホームページ https://www.bistrot13que.com/

東急東横線・営団地下鉄日比谷線 中目黒駅 徒歩13分

東急田園都市線 池尻大橋駅 徒歩9分

京王井の頭線 神泉駅 徒歩18分

東急バス 渋谷41系統大井町行 菅刈小学校バス停 徒歩2分

インスタグラム https://www.instagram.com/bistrot13que/

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